辿り着くまで

 

ずっと幸せが欲しかった

悲しみなんていらないしどれだけ泣いたってこの中にある苦しみが消えるわけじゃない

いつまでこれが続くのかも分からずただ耐えるしか無かった

 

でも、その日々があったから気付く事が出来たのだと思う

世界も全て私次第で

毎日が誰かの喜びと悲しみでできてる

世界は美しいかなんて、人によって違う

だから私の都合でいくらでも景色は変わる

楽しい時は朝が来るのが待ち遠しいし、苦しい時は夜はとても寂しい

あの頃よりかは見る目が少し変わったように感じる

 

寂しくて辛い時に、もちろんとても辛いけれど幸せも感じる

会いたいと思えるのはとても大切だと思ってるから

思い出して、歌を聞いて、寂しいけれど懐かしくていとおしい

とても不思議な気持ちになる

この花は枯れてしまったけれど、いつまでも美しいままそこに咲いている

 

心の穴は開いたままだけど、変わりにとても大切な物をくれた

幸せだと思う

悲しいけれど

寂しいけれど

とても幸せ

曇りのない幸せも、もちろんあると思う

誰もがそれを感じる事ができたら、そこは楽園かもしれない

けれど世界も人も美しいか残酷かは一言では言い切れないと思う

 

今までは迷いも後悔も腐るほどしてきたけど

この世界で生きてきた誇りも、死んでいく覚悟も今はある、と思う

毎日苦しみも感じるけど

幸せも感じる事ができる

あの頃とは違う

だから大丈夫だと言い聞かせる

明日なんてもう怖くないし、暗闇だろうが私には優しい灯りが側にいる

だから、また願っていいなら、叶うならば見てみたい

また誰かと一緒に歩く自分を

今度はちゃんと伝えたいし守りたい

 

未来は今の私が作るのだ